モア12月号「豪州の奨学金制度」

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2017/12/18

 

年収階層別返済率

教育大国オーストラリア

豪州の高等教育機関は、大半が国立(43大学のうち国公立が40)で、豪州の全学生の91%が国公立大学に在籍しています(2016年)。
資源国のイメージが強い豪州ですが、初期教育から高等教育まで豊富なカリキュラムや充実した奨学金制度が整っている他、政府による教育関連予算増額なども奏功し、教育関連旅行を含む「旅行サービス」のGDPは足下で堅調に推移、国内の雇用創出にも貢献しています。

 

卒業後の所得連動型奨学金制度

豪州の高等教育の授業料は1970年代までほぼ無料でした。しかし80年代に入り政府負担が急増したこともあり、89年に所得連動型の授業料後払いローン制度HECS(ヘックス)を導入し、諸外国の注目を集めました。
その後2005年の制度改正を経て、現在はHECS-HELP(The Higher Education Contribution Scheme-HigherEducation Loan Program:高等教育拠出金制度-高等教育ローンプログラム)が奨学金制度の一つとして広く利用されています。卒業後に授業料の一定割合(返済率に応じた額)を学生貢献分として毎年返済していく制度です。返済率は本人の卒業後の年収に毎年連動する仕組みです(上限8%)。豪州国民と特定要件を満たす永住権を保持するNZ国民および難民永住ビザ保持者が利用することができます。

 

 

安倍政権新構想のモデルにも

日本においても2017年に政府が教育無償化の一環として授業料出世払いの導入を検討するとの報道がありましたが、そのモデルがHECSといわれています。
高等教育修了後に授業料の返済義務が生じるか否かは、親や配偶者の年収にかかわらずあくまで本人の卒業後の年収にのみ依存する点が、豪州の授業料出世払いの大きな特徴です。

 

 


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