モコ7月号「大統領選控えるメキシコ」

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2017/07/28

 

メキシコ議会の政党別議席数

メキシコにとって重要な2018年 

2018年はメキシコにおいて、大統領選に合わせ連邦議会選挙(上院・下院)が実施される重要な年です。大統領選や連邦議会選は2012年に発足したペニャ・ニエト現政権が実施してきた構造改革路線が継続されるかどうかという意味で、海外投資家にとっても重要な政治イベントといえます。

 

こうした状況の中、メキシコでは6月4日に統一地方選が行われました。特に同国で最も人口の多いメキシコ州の知事選が、来年の大統領選を占うイベントとして注目を集めました。メキシコ州知事はペニャ・ニエト大統領も歴任するなどメキシコでは重要なポストです。

 

結果は与党である制度的革命党(PRI)の候補者が、このところ勢いを増す野党・左派政党の国民再生運動党(MORENA、モレナ)の候補者を抑え、僅差で勝利しました。モレナの候補者が勝利した場合、短期的にメキシコペソが不安定な動きになることが懸念されました。しかし、現与党のPRI候補者の勝利によって政治的な警戒感は一旦和らぎ、メキシコペソは上昇しました。金融市場ではメキシコ大統領選に伴うリスクが先送りされたことで、足元の政治リスクは大幅に後退したものと考えられます。

 

今後の注目材料は?

6月の統一地方選挙を終えて、今後のメキシコの動向を占ううえで次に注目される材料は、以下の2つです。

 

①8月10日(現地時間)の金融政策決定会合

②8月にも開始される米国、カナダ、メキシコ間でのNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉

 

まず一つ目の金融政策ですが、メキシコ中銀は前回の6月会合で政策金利を0.25%引き上げ7.00%にすることを決定しており、7会合連続で利上げを行っています。メキシコ中銀は今後も利上げ継続の姿勢は崩さないものと思われますが、市場は近々での利上げサイクルの終わりを織り込み始めており、今後の中銀の政策方針に注目が集まっています。

 

次に注目されるNAFTA再交渉ですが、米通商代表部が公表した協議目標では、トランプ米大統領が言及していたメキシコに対する関税の引き上げが見送られるなど、NAFTA再交渉に向けて一定の配慮が示されました。格付機関S&Pグローバル・レーティングは7月18日、NAFTAの関係国間で新たな合意に達する可能性が高いという基本シナリオをもとに、メキシコの信用格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」から「安定的」に引き上げました。

 

 


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