日常に転がる投資アイデア

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2016/6/6

株式運用部

部奈 和洋

※このレポートでは、日本株ファンドマネージャーが注目しているトピックなどを毎週お届けします。

 

この一週間、男女の消費動向の差がますます小さくなっていると驚く機会が3回もありましたので、今回はそれを紹介させていただきます。

 

一つ目は、弊社の最寄駅の前を歩いていた時のことです。女性がチラシを配っていたので、ついついもらってしまいました。それは男性向けのネイルサロンのものでした。私は、多くの女性がネイルサロンに通い、オシャレを楽しんでいることは知っていますが、男性向けのサービスがあったとは夢にも思いませんでした。値段も私にとっては高いものでした。ただ、子供の頃から爪を噛む癖がいまだに治らず困っている私にぴったりの爪噛み防止コースがあるようなので、今度体験してみたいと思っています。

 

二つ目は週末の夜にラーメン屋に入った時のことです。女性客のほうが多く入っており、3割程度は一人で来られている人でした。早めの時間だったせいかもしれませんが、私は一瞬、店を間違ったかと思った程です。牛丼屋などと同様に、ラーメン屋は女性一人では入りにくいと言われていました。しかしながら、女性客が増えてきていることは以前より感じており、最近は特に拍車がかかっている印象です。同じラーメン屋でも女性が多いと、なぜかオシャレに見えてくるから不思議です。

 

三つ目は、休みの日に私一人で、1歳になった子供の面倒をみた時のことです。機嫌が良かったのも束の間、ぐずりだしてしまったので、録画していたNHKの「おかあさんといっしょ」を見せました。まだ言葉は理解できないのですが、なぜか泣き止み、テレビをじっと見てくれました。ほっとしたのと同時に驚くことがありました。4月から新しくなった人形劇のキャラクター設定が非常に現代的であったためです。男の子のキャラクターがどちらかといえば静的に、女の子のキャラクターが動的に描かれているのです。私自身が「にこにこぷん」で育ったこともあってか、なんとなく男女の垣根が低くなっているように感じられました。

 

このような体験から、今までどちらか一方の性別を主な顧客としていた企業は益々チャンスが拡がっていると再認識しました。例えば、男性向けフェイスケア用品の市場はこの10年で2倍程度になった模様です。私も試供品の化粧水を使った後には、それを使わずにはいられなくなってしまいました。

 

他にも前回の「集客力」でご紹介したプロ野球観戦もこれに当てはまると思います。野球場は男女で楽しむ場所に変わってきています。これは恐らくスポーツ観戦全般に言えることではないかと思います。また、先日面談した電子書籍大手のIR担当者に教えてもらったのですが、電子書籍市場の確立により、女性向けコミック市場が拡大したとのことです。今まで書店では手に取りづらかった男性にとって、購入のハードルが下がったことが背景のようです。

 

今回書いた出来事は、この一週間で起こったことです。特に変わったこともせず、何の気なしに暮らしていても、驚いたり違和感を覚えたりすることはたくさんあります。こうした時は、世の中に何か変化が起きていることが多いのです。株式市場は変化が大好きですから、こういった体験から銘柄を探すのも良いかもしれません。

 


■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、 特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、資料作成時点におけるレポート作成者の 判断に基づくもので、事前の予告なしに将来変更される場合があります。 ■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を 約束するものではありません。 ■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

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