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2017/5/29

株式運用第一部

部奈 和洋

 

※このレポートでは、日本株ファンドマネージャーが注目しているトピックなどを毎週お届けします。

 

5月27日(土)付日本経済新聞の1面に、国内設備投資の増加に関する記事が掲載されていました。同社が実施した設備投資動向調査の結果、今年度の国内向け設備投資の計画が、調査を始めた2007年度以降で、最高の伸び率になる見込みとのことです。

 

下の表は、TOPIX500企業で、決算短信から前期実績と今期計画の設備投資の金額を知ることができた139社のうち、前期実績に対する計画の増加率が高い上位20社になります。

 

国内設備投資 増加率ランキング

 

このうち、食品企業が5社もランクインしています。増加率の内訳はありませんが、ある程度が国内向けだと考えられ、上記の国内向け投資の伸びの一因になっているとみています。というのも昨年より、食品企業による国内での工場新設のニュースが相次いでいるからです。ここ1年程のニュースを検索してみると、キューピーが45年ぶり(マヨネーズの主力工場として)、伊藤園が42年ぶり、山崎製パンが26年ぶり(パンの最終製品工場として)、日清食品が20年ぶりなど、久方ぶりの国内工場の新設を決定しています。老朽化した設備の刷新だけでなく、これまで海外生産に注力していた企業も、国内生産を見直している印象を持っています。

 

先月、プリマハムの茨城工場内に新たに建設されたウインナープラントを見学させていただきました。このプラントは昨年の5月に完成したもので、同社の新工場としては約35年ぶりとのことです。新工場では、旧工場を増設してきたことによる弊害を是正し、ラインの直進化、自動化設備の導入を行うことで、大幅な生産性の改善が可能になったとの説明を受けました。そして何よりも、OEMも含めて、同社への引き合いが増えていることも分かりました。同社だけでなく、同業他社も工場建設を行って

いるため、供給過剰が懸念される面もありましたが、今のところは心配ないようです。コンビニへの対応もあって、設備投資がしっかりできる大手への集約が進んでいるようです。これは同業他社の社長もおっしゃっていました。

 

このような動きを踏まえ、特に設備の更新が行われてこなかった業界に関して、他社に先駆けて投資を行うことを決めた企業に注目していきたいと考えています。また同時に、増加する国内投資からの恩恵が大きな銘柄も調査したいと思います。

 

 

 


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