⾵邪をひいた恩恵

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2017/10/30

株式運用第一部

部奈和洋

 

※このレポートでは、日本株ファンドマネージャーが注目しているトピックなどを毎週お届けします。

 

寒くなったにも関わらずタオルケットのみで寝ていたためなのか、子供の風邪が移ったのかは分かりませんが、体調を崩してしまい、久しぶりに病院に行ってきました。先月に子供が大学病院にかかった時も感じましたが、色々と効率化されていたり、便利になっていたりと、全体としてストレスを感じる機会が減りました。例えば、再診の人は自動受付機での受付になっていることもあって、初診の人も混雑なく、受付を行い、診療科へ行くことができました。待合室では、モニターが設置されており、次の患者の番号が表示されていたため、まだかまだかとやきもきし、いちいち確認してトイレに行く必要もなくなりました。そして最も早くなったと感じたのが会計です。診察後、さらに待たされる印象がありましたが、非常にスムーズに行っていただき、帰宅することができました。情報化の効果だけでなく、事務の方のてきぱきとした動きが寄与している感じを受けました。その方の胸には、医療事務の大手受託企業のバッジがつけられていましたので、その会社のIRに連絡し、色々と教えていただきました。

 

大学生の頃、医療事務の講座に通っている友達がいました。そのため、その仕事を目指して入る方が多いことが、高いモチベーションの背景と思っていましたが、話を伺うと全く違っていました。確かに私が学生の頃は女性を中心に人気があり、座学の講座も数多く行われていたそうですが、今では座学の講座には人は集まらず、通信講座が中心になっているそうです。人材募集も、以前は講座を受けた人が中心だったそうですが、今は受託した病院の周りで一般的な募集活動を行って、人を集めているようです。私が感じたスピードアップは、効率化によって上げた収益を従業員の給与に反映させるなど、企業努力の賜物による面が大きいことが分かりました。なお、同社の取り組みは病院側からも評価されており、今までやっていなかった周辺業務も委託されるようになってきているとのことです。

 

このように医療分野も含まれる非製造業の効率性引き上げに関しては、政府としても力を入れている点になりますし、改善余地も大きい分野だと思います。

私が注目している業界の一つは金融で、フィンテックに代表されるITとの融合により、改善が進むと期待しています。10月29日付けの日経新聞は、「メガ銀大リストラ時代」とのタイトルで、デジタル技術による効率化の効果を報じました。以前よりこのような話は出ていましたが、より具体的になってきている印象を持ちます。恐らく、紙に印刷して、確認の印鑑を押していたことが変わっていくのだと思います。

 

今回は非製造業の効率化に注目しました。個人的な印象ですが、特に非製造業においては、業界として効率化への取り組みが遅れていることに加え、企業間の差も大きいように思います。だからこそ、ITの活用、従業員のモチベーションなどを通じて、効率を上げられるシステムを作った企業のチャンスは大きいと考えます。

 

このような考えにいたるきっかけになったので、たまには病院に行く機会があってよかったとポジティブに解釈していますが、みなさまはどうぞ体調にはお気を付けください。


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