30年ぶりを期待して

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2018/2/5

株式運用第一部

部奈 和洋

 

※このレポートでは、日本株ファンドマネージャーが注目しているトピックなどを毎週お届けします。

 

休憩施設で、椅子が空いているのかどうかを何人かに尋ねても、全く通じなかったので、「どこに来てしまったのだろうか」と思う体験をしました。先日、東京でも雪が積もって交通・物流が混乱した週に、私は軽井沢にあるスキー場に行ってきました。平日だったことや、新幹線でのアクセスが容易なスキー場だったせいもあるのでしょうが、感覚的には半分以上が外国人の方だったことに驚きました。こうした体験もあり、スノーレジャーの現状について調べてみようと思いました。

 

私は子供の頃からスキーやスノーボードに親しんできました。特に小学生の頃は、シーズンになると、毎週のように近くの六甲山のスキー場に連れていってもらいました。当時はリフト待ちの列が長いので、少しでも早く乗ろうと、弟と二人で悪知恵を働かせたことを思い出します。今ではそのような長いリフト待ちの光景を見るのは稀になりました。下のグラフは、スキー・スノーボードに年1回以上行った人数を示したものです。スキー・スノーボード人口は、JR東日本が今年のキャンペーンにも用いている映画「私をスキーに連れてって」が公開されてブームになった87年から90年代前半にかけて急速に拡大した一方で、2000年代に入ってから急速に減少し、今ではピーク比で半分以下にまで落ち込んでいることがわかります。

スキースノーボード人口

 

このような状況もあり、観光庁はスノーリゾート地域の活性化に向けて今後の方向性等の検討を以前より行っており、インバウンド需要をいかに取り込むかが重要なテーマのようです。例えば、白馬でスキー場を複数運営している日本スキー場開発によると、このエリアのスキー場のインバウンド比率は2割強になってきているようです。また、世界的にも有名なスキー場であるニセコでは同比率が3割強のようです。スキー場に来られる外国人は、スノーレジャーが大好きな人だけでなく、初めて雪に触れる方も多いようです。軽井沢で見かけた方も、初心者が多いように見受けられました。今シーズンに国内で14年ぶりの新スキー場として兵庫県に開業したスキー場は、一般的なゲレンデより斜度を緩やかにしているそうで、そのような外国人を視野に入れているためだと思われます。また、今シーズンは破綻したスキー場を買い取り、プレミアムリゾートとして再出発をはたしたところも出てくるなど、スキー場業界も動きが出てきている印象です。

 

ここ数年のインバウンド需要の拡大はこれまで低迷していたいくつかの業界を大きく変化させました。そして、爆買いからコト消費へのシフトも注目されています。私は、スノーレジャーも転換点を迎えると思います。ここ数シーズンは雪不足に悩まされていましたが、今シーズンは早い時期から雪が降ったこともあり、前述の日本スキー場開発によると、12月の来場者は6%程増えたようです。まもなく平昌五輪が開幕することも良い機会ですので、皆様もスキー場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

  

 


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