インド -約10カ月ぶりの利下げ-

2017/8/3

 インド

政策金利を6.00%に引き下げ

8月2日、インド準備銀行は政策決定会合を開催し、政策金利であるレポ金利(市中への貸出金利)を6.25%から0.25%引き下げ、6.00%とすることを決定しました。利下げは昨年10月に行われて以来、約10カ月ぶりとなります。

声明文では「インフレの上振れリスクの一部は縮小したか、または顕在化しなかった。この結果、生産ギャップの動向に照らして幾分の金融緩和余地が生じた」としています。

今回の決定に対して、6人の委員のうち5人が賛成し、1人が反対しました。

 

インドルピーの反応

インドルピーは2017年に入り、2月に発表された予算案の内容が好感されたことや、3月の大型地方選挙で与党が大勝したことなどを受けて、対米ドル、対円ともに堅調に推移しています。

政策金利の引き下げは市場予想通りでしたが、0.25%の利下げ発表後、インドルピーは上昇しました。

8月2日の海外終値は1米ドル=63.70インドルピー、1インドルピー=1.738円となっています。

 

今後の見通し

6月のインフレ率は前年比+1.54%と、中央銀行が目標とする4%を大きく下回っていますが、中央銀行は公務員給与引き上げなどから将来のインフレ率の上昇を予想しています。また、米国の金融政策正常化を控えることで中央銀行の慎重なスタンスもうかがえ、しばらくの間、政策金利を据え置くものと予想されます。

利下げによる景気刺激効果などから高水準の経済成長率の維持が期待される状況に変化はなく、新興国通貨の中でのインドルピーの中長期的な優位性は保たれると思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

出所:Bloomberg

 


■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、 特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに 将来変更される場合があります。 ■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を 約束するものではありません。 ■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

PICKUPコンテンツ