トルコ-ビザ発給業務停止を受けトルコリラ急落―

2017/10/10

<米国とトルコ、ビザ発給業務を相互停止> 

10月4日(現地時間)、在イスタンブール米総領事館のトルコ人職員が逮捕されたとのニュースが伝えられました。昨年7月にトルコで起きたクーデター未遂事件に関連した捜査で、逮捕された職員が、トルコ政府がクーデター未遂の首謀者と見ている在米イスラム指導者ギュレン師とつながりがあるとの疑いがもたれたとみられます。

この逮捕を受けて、8日、在トルコ米国大使館は、トルコでの難民関連以外のビザの発給業務の停止を発表しました。トルコのエルドアン大統領も報復措置として同様にビザ発給業務を停止しました。

<トルコリラの動向>

ビザ発給業務停止が発表されたため金融市場が混乱し、9日のトルコリラは対米ドルで今年4月以来の水準まで下落しました。

10月9日の海外終値は1米ドル=3.70トルコリラ、1トルコリラ=30.44円となっています。

<今後の見通し>

トルコリラについては、堅調な個人消費や、最大の貿易相手であるユーロ圏の景気回復基調を受けて輸出が増加傾向にあることなどを背景に、トルコ経済の中長期的な成長が期待されることに加え、相対的に高金利であることが支援材料となっています。

一方、トルコと米国の両国関係は、シリアでの米軍のクルド人勢力への支援や、在米イスラム指導者ギュレン師の送還問題などを巡って悪化傾向にあり、トルコリラの重石になっています。

今回の問題の早期解決が期待されますが、長引く可能性もあり、引き続きトルコの地政学的リスクを注視する必要があります。

 

トルコリラ為替の推移

 

出所:Bloomberg

 


■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、 特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに 将来変更される場合があります。 ■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を 約束するものではありません。 ■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

PICKUPコンテンツ