英ポンド -ハード・ブレグジット懸念から不安定-

2016/10/13

 

英ポンドの推移

<英国のEU離脱に対する懸念が再燃>

10月に入り英ポンドは対米ドルで約6%下落するなど、不安定な値動きが続いています。
10月初旬にメイ首相がEU離脱に向けた交渉を「2017年3月末まで」に開始すると英国民投票後初めて具体的に示したことをきっかけに、外国為替市場では英国のEU離脱交渉の行方に再び注目が集まっていることが足元の英ポンドの不安定な値動きの背景にあると見られます。

 

<英ポンドの足元の状況>

英ポンドは、英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことを受けて大幅に下落した後は、英国の経済指標が市場予想を大幅に上回る堅調な結果となったことを背景に底堅い推移が続いていました。しかし、10月に入り、上述のEU離脱交渉開始時期が具体的に示されたことや5日の与党・保守党大会でのメイ首相ら高官の発言を受けて、EUとの緊密さを保って欧州単一市場への参加継続を望むよりも、移民規制を優先する「ハード・ブレグジット」となるリスクが強く意識されたことで、英ポンドは対米ドルで大きく下落しました。

 

<英ポンドはEU離脱交渉を巡り不安定な値動き継続か>

英経済は英国民投票後の英ポンド安を背景に海外からの観光客が増加するなど、英経済の底堅さが英ポンドのサポート要因となってきましたが、足元では「ブレグジット」問題の負の側面が意識される状況となっています。当面はEU離脱交渉の行方を巡り、「ハード(EUに対し強硬姿勢)」か「ソフト(柔軟な姿勢)」かが意識され、メイ首相らのEUに対する発言や態度の変化に左右されやすい状況が続くと考えられ、英ポンドは不安定な値動きが続くものと考えられます。

 

 


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