ブラジル -S&Pが「BB」に格下げ-

2016/2/18

<「BB+」から「BB」に格下げ>

2月17日(現地時間)、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はブラジルの格付けを投機的等級の領域でさらに1段階引き下げました。S&Pは昨年9月にブラジルの長期外貨建て債務格付けを投機的等級の「BB+」に引き下げましたが、今回はさらに1段階低い「BB」とし、見通しを「ネガティブ(弱含み)」としています。
格下げの理由については「ブラジルはなお政治、経済をめぐりかなりの困難に直面しており、調整プロセスはさらに長引く見込みであり、財政再建が遅れ、経済はあと1年は大幅に縮小する見通しである」と指摘しています。

<今後の見通し>

17日の海外市場はイランがサウジアラビアとロシアが合意した原油の生産量維持案に支持を表明したことから、原油価格が大きく上昇し、これまで下落していた資源国の通貨や株式市場が上昇しました。
S&Pからブラジルの格下げが発表されましたが、既に格付けが投機的等級にあったこともあり、ブラジルレアル(以下レアル)やブラジル株が大きく下落することはありませんでした。レアルは対米ドルでは前日比+1.9%上昇し1米ドル=3.9902レアル、対円では同+2.2%上昇し1レアル=28.63円となっています。ブラジル株(ボベスパ指数)は同+1.7%上昇しました。
今後は、米国の金融正常化の動きから新興国・資源国の通貨は変動性が高まりやすい上、国内景気の低迷や政治的な混乱、財政再建の遅れに伴う信用不安などによりレアルは当面不安定な動きが続くことが予想されます。レアルの安定のためには、スタグフレーションの緩和、財政再建策の進展、政治的混乱の収束が求められます。

 

ブラジル格下げ

出所:Bloomberg


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