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米国株下落 -利上げペース加速を懸念-

2018/2/5

米国株が大幅下落

2月2日の米国株式市場は大幅下落となり、主な株価指数は以下の通りとなりました。


                                                     (前日比)

NYダウ工業株30種      ▲665.75  ▲2.5%

S&P500種                 ▲  59.85       ▲2.1%

ナスダック総合           ▲ 144.92      ▲2.0%

 

発表された1月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比20万人増と市場予想を上回り、賃金も前年比2.9%上昇と大幅な伸びを示したことから、利上げペースが加速する可能性が意識されたことが背景としてあげられます。

市場予想を上回る雇用統計を受けて長期金利が上昇し、米10年国債利回りが約4年ぶりの水準に上昇(価格は下落)した一方で、米国株式は大きく売られる展開となりました。

<今後の見通し>

米国ではこれまで、利上げが緩やかに進む中、適温経済(インフレを起こすほど過熱した状況でもなく、不況を起こすほど冷え込んでいない、ほど良い経済状態)を受けて、史上最高値を更新する大幅な株高が続いてきました。

米国経済は好調な企業業績などを背景に堅調に推移するとみられます。一方で、2018年に入り足許では、労働市場の逼迫によるインフレへの懸念などから米国債利回りが上昇傾向を辿っています。

当面、適温経済の持続性をにらみ、これまでより市場の不安定さが増す環境が続くとみられ、インフレや金利などの市場動向を注視する必要があります。

米株価指数の推移

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