カナダ -予想外の追加利上げ-

2017/9/7

 

カナダ政策金利の推移

<政策金利を0.25%引き上げ>

9月6日、カナダ中央銀行は政策金利を0.25%引き上げ1.00%にすることを決定しました。カナダ中央銀行は7月に約7年ぶりとなる利上げを実施しましたが、市場では10月までは追加利上げを見送るとの見方が大勢を占めていたこともあり、今回の利上げはサプライズとなりました。
声明文では「最近の経済指標は予想を上回り、カナダの経済成長がより広範囲に広がり、自立的になりつつある」と指摘しています。好調な雇用情勢を背景に消費支出が活発なことや、企業の投資や輸出も堅調に推移しており、第2四半期のGDP成長率は中銀の予想を上回りました。これらの好調な経済指標を受けて利上げを決定したとしています。

<カナダドルの動向>

カナダドルは7月の利上げ以降、一時的に弱含む局面もありましたが、資源価格の上昇や好調な経済指標を背景に強含んで推移しています。
今回の予想外の追加利上げを受けて、カナダドルは対米ドル、対円ともに大きく上昇しました。
9月6日の海外終値は、1米ドル=1.2226カナダドル、1カナダドル=89.34円となっています。

<今後の見通し>

カナダ経済は、2016年7月に開始した子供手当支給による消費の喚起やインフラプロジェクトによる設備投資の押し上げ効果などから、引き続き緩やかながらも回復の方向に向かう見込みです。
NAFTA再交渉が開始され、3カ国は年内の決着を目指し協議を加速することで合意しました。再交渉は、米国が脱退するようなハードランディングにはならないと予想されます。再交渉は引き続きリスク要因ですが、トランプ米大統領が掲げる米国経済の成長重視の政策は、隣国カナダの経済にとってもプラスの影響をもたらすとの見方があります。
カナダ経済の回復が見込まれることや追加利上げに対する期待感などから、カナダドルは底堅く推移すると予想されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出所:Bloomberg

 


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