カナダ –追加利上げの可能性示唆も、慎重姿勢を維持–

2017/12/7

 

カナダ 政策金利の推移

<政策金利を据え置き>

12月6日、カナダ中央銀行は政策金利を1.00%に据え置くことを決定しました。据え置きは2会合連続となります。

声明文では「カナダ経済の成長率は10月の予想通りに推移している」と指摘しています。第3四半期は、堅調な消費支出に支えられ、雇用が増加し、賃金上昇が見られました。

一方、インフレ率については予想を上回り、短期的にはガソリン価格などの一時的な要因でさらに上昇するとしています。また、コアインフレ率も経済の緩みが縮小していることから、ここ数カ月で上昇していると指摘しています。

今回の声明文は「より高い金利が必要になって来ている」と追加利上げの可能性を示唆する文言に変更されているものの、「引き続き金融政策決定は慎重な姿勢で臨む」としています。

<カナダドルの動向>

政策金利の据え置きは市場予想通りであったものの、声明文で利上げに対する慎重な姿勢があらためて表明されたことから、声明文発表後のカナダドルは下落しました。

12月6日の海外終値は、1米ドル=1.2789カナダドル、1カナダドル=87.81円となっています。

<今後の見通し>

カナダ経済は、堅調な個人消費や外需、国内の設備投資などに支えられ、今後も堅調に推移すると予想されており、カナダ中央銀行に対する利上げ期待が続くと見込まれます。

一方、NAFTA再交渉は米国側の要求が厳しく難航しており、不透明な状況がマーケットに及ぼす影響や利上げ時期を遅らせる要因となることが意識されていますが、米国が脱退するようなハードランディングにはならないと予想しています。

再交渉は引き続きリスク要因ですが、カナダ経済の成長が見込まれることや追加利上げに対する期待感などから、カナダドルは底堅く推移すると予想されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出所:Bloomberg

 

 


■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、 特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに 将来変更される場合があります。 ■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を 約束するものではありません。 ■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

PICKUPコンテンツ