メキシコ-政策金利を引き上げ-

 2017年3月31日

 

<政策金利を6.50%に引き上げ>

メキシコ中央銀行は3月30日(現地時間)、政策金利を0.25%引き上げて6.50%にすることを決定しました。利上げは5回連続ですが、利上げ幅は前回の0.50%から縮小されました。
声明文では「2017年初のメキシコ経済は、外需の改善と個人消費の拡大により成長を続けているものの、弱い設備投資など一部で減速の兆候もある」と指摘しています。
中銀は、インフレ期待の上昇を抑え、金融政策の効果を高めるため、さらに米FRBが0.25%の利上げを実施したことを考慮し、今回の利上げを決定したとしています。引き続き、インフレ要因を注視するとともに、メキシコと米国の金融政策の相対的な関係についても警戒するとしています。

<メキシコペソは横ばい>

今回の利上げは市場予想通りであったため、利上げ発表後のメキシコペソは大きく変動しませんでした。3月30日の海外終値は1米ドル=18.71メキシコペソ、1メキシコペソ=5.9795円となっています。

<今後の見通し> 

トランプ米大統領が掲げるNAFTA見直しはメキシコ経済にとってリスク要因になりますが、NAFTA再交渉には一定の時間的猶予があることや、米国側の当局者がNAFTA脱退を望んでいるわけではないとみられることは、メキシコペソをサポートする要因となる可能性があります。

中銀による1月の為替介入や3月から導入された新しい為替ヘッジ政策(メキシコペソ買いに相当)などにより、足元のメキシコペソは反転しているものの、依然として歴史的な安値水準にあります。今後もメキシコペソ安が急激に進む場面では、当局による対応が予想されます。メキシコペソが依然として歴史的な水準にあること、金利先高観が見込まれること、政府・中銀の政策対応が予想されることなどがメキシコペソの支援材料となる見込みです。

 

 

インフレ指標と政策金利の推移 メキシコペソ為替の推移 

出所:Bloomberg


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