メキシコ -物価上昇抑制のため利上げ継続-

2017/5/19

 

<政策金利を6.75%に引き上げ>

メキシコ中央銀行は5月18日(現地時間)、政策金利を0.25%引き上げて6.75%にすることを決定しました。利上げは6回連続となります。
声明文では「インフレ期待の上昇を抑え、金融政策の効果を高めるため、政策金利を引き上げることを全会一致で決定した」としています。
メキシコのインフレ率は2016年7月以降、10カ月連続で上昇し、2017年4月は前年比+5.82%と約8年ぶりの高い伸びを記録しました。中央銀行は今後も上昇傾向が続くと予想しています。
2017年1~3月のメキシコ経済は、外需の改善と個人消費の拡大により成長を続けていると指摘しています。ただ、設備投資は民間、政府ともに弱含んでいるとしています。

 

<メキシコペソは下げ幅を縮める>

前日のトランプ大統領を巡る報道などから市場のリスク回避の動きを受けてメキシコペソも下落していましたが、米国の株価が下げ止まったことなどからメキシコペソも下げ幅を縮める展開となりました。市場ではメキシコ中銀の利上げを巡り見方が分かれていたものの、政策金利を据え置くとの予想が優勢だったため、今回の利上げはメキシコペソが下げ止まるサポート材料になったと見られます。
5月18日の海外終値は1米ドル=18.84メキシコペソ、1メキシコペソ=5.9199円となっています。

<今後の見通し>

トランプ米大統領が掲げるNAFTA見直しはメキシ コ経済にとってリスク要因になると見込まれます。 しかし、NAFTA再交渉には一定の時間的猶予があ ることに加えて、米国がNAFTA脱退となるような ハードランディングにはならないと予想していま す。 メキシコペソが依然として歴史的な低水準にある こと、金利先高観が見込まれること、政府や中央 銀行による政策対応が予想されることなどがメキ シコペソの支援材料となる見込みです。

 メキシコインフレ指標と政策金利の推移

出所:Bloomberg


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