メキシコ -NAFTA再交渉のポイント①-

2017/7/11

 

<はじめに>

8月のNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉開始を控え、今回から4回シリーズでメキシコと米国の貿易関係について改めて確認するとともに、NAFTA再交渉のポイントについて解説していきたいと思います。

今回は、NAFTA再交渉への懸念が為替市場に与えてきた影響について確認していきます。

 

<メキシコペソの推移>

2014年以降の原油価格の下落とともに、メキシコペソは軟調な推移が続いてきました。2016年2月に原油先物価格が反発した後もメキシコペソは軟調な推移を続けました。

現米大統領のトランプ氏(当時、米大統領候補)は選挙期間を通じてメキシコとの国境に壁を築くという発言を続けたほか、NAFTAからの離脱を示唆するような過激な発言を続け、同氏の大統領当選によりメキシコ経済が打撃を受けるという懸念が広がり、それがメキシコペソの下落につながってきました。

2014年初から2016年末まででメキシコペソは対円で30.1%、対米ドルで37.1%下落しました。

 

<メキシコペソは反発に転ずる>

トランプ氏が米大統領就任後、メキシコペソは反発に転じ、堅調な推移が続いています。トランプ米大統領が貿易関係の政策について現実的な着地点を探る方向をメキシコに対して見せ始めたことがその背景にあります。トランプ氏の米大統領就任後の2017年1月20日~2017年7月10日までのメキシコペソの上昇率は対円で21.4%、対米ドルで22.3%と堅調な推移が続き、主要通貨の中でもベストパフォーマーとなっています。

原油価格とメキシコペソ

出所:Bloomberg

 


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