メキシコ-NAFTA再交渉のポイント④-

2017/7/20

 

<NAFTA再交渉の行方> 

NAFTA再交渉について4回の特集でお届けしてきました。最終回となる今回のレポートではNAFTA再交渉の行方とメキシコペソに与える影響について考えていきたいと思います。

まず、NAFTA再交渉の結論はメキシコにとってソフトランディングとなる可能性が高いと考えています。NAFTA再交渉は、NAFTA域内での関税優遇の条件である現地調達比率が引き上げられるとともに、米国内で生産された付加価値の比率が一定以上であれば関税がかからないという制度が導入される方向で決着すると予想しています。この結果、NAFTA体制は維持され、NAFTA域内各国の結びつきがより強固になるほか、米国内での雇用増加の可能性も高まると考えます。

※製品の付加価値のうち、NAFTA域内で生み出されている比率

 

<NAFTA再交渉とメキシコペソ>

 

昨年の米国大統領選の選挙期間を通じてトランプ氏(現、米大統領)はメキシコとの国境に壁を作る、米国はNAFTAから脱退するなど、メキシコに対して過激な発言を続けてきました。その結果、金融市場ではメキシコ経済への警戒感が広がり、メキシコペソは軟調に推移しました。当社の想定するソフトランディングシナリオよりもメキシコ経済への悪影響を見込んだ、いわばハードランディングシナリオを一定程度織り込みながら下落してきたと考えられます。

 

足元ではメキシコペソは反発に転じていますが、依然としてハードランディングシナリオを一部織り込んだ水準にあるものと思われます。そのため、今後、NAFTA再交渉が進展していく際には、当社の想定するようなソフトランディングシナリオが市場参加者の間に浸透し、メキシコペソが上昇することが期待されます。

メキシコペソの推移

 

出所:Bloomberg

 

 


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