メキシコ -政策金利を据え置き、地震の影響を注視-

2017/9/29

 

<政策金利を据え置き> 

メキシコ中央銀行は9月28日(現地時間)、政策金利を7.00%に据え置くことを決定しました。政策金利の据え置きは2会合連続となります。

声明文では「メキシコを襲った2つの巨大地震やハリケーンが経済成長やインフレ率に一時的な影響を与えると予想されるが、中長期的な見通しの変更の必要はない」と震災の影響は限定的であるとの見方を示しました。一方、インフレ率については、「前年比の伸びが天井を打ち、地震の影響は短期的かつ一時的に留まると見られるため、今後は下方トレンドをたどり、2018年末までに目標の3%の水準に近づくと予想される」と、インフレが落ち着くとの見通しを示しています。

<メキシコペソの動向>

政策金利の据え置きは市場予想通りであったため、発表後のメキシコペソは大きく変動しませんでした。

9月28日の海外終値は1米ドル=18.16メキシコペソ、1メキシコペソ=6.1857円となっています。

<今後の見通し>

メキシコのインフレ率上昇には鈍化の兆しが表れていることやメキシコペソが安定していること、地震の影響が一時的なものに留まると予想されることなどから、メキシコ中央銀行は現状の金融政策をしばらく維持しつつも2018年以降には利下げに転じるものと予想されます。

一方、トランプ米大統領が掲げるNAFTA見直しは原産地規則を巡る交渉などメキシコ経済にとってリスク要因になる可能性もありますが、各国代表は早期に交渉妥結に向けて取り組む姿勢を示していることや米国の自動車メーカーが原産地規則の変更に難色を示していることなどから、大幅に見直されるリスクは高くないと見ています。

為替市場については、NAFTA再交渉や来年のメキシコ大統領選を巡る不透明感、米国の金融政策正常化の動きからメキシコペソは不安定な展開になる場面も見られると思われますが、新興国の中でも相対的に高い金利水準や格付けの高さなどがメキシコペソの支援材料となる見込みです。

 

メキシコ インフレ指標と政策金利の推移

出所:Bloomberg

 

 


■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、 特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに 将来変更される場合があります。 ■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を 約束するものではありません。 ■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

PICKUPコンテンツ