メキシコ -NAFTA再交渉期限延長でペソ買戻しへ-

2017/10/19

<NAFTA再交渉期限延長> 

10月17日まで開催された北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第4回会合で、米国、カナダ、メキシコの間で基本的な問題で意見が一致せず、再交渉の妥結を来年に持ち越すことが明らかとなりました。2017年8月の初会合以来、3カ国は年内の妥結を目指して交渉を行ってきたため、妥結までに時間的な猶予ができることとなりました。

<メキシコペソの動向>

9月後半以降メキシコペソは下落が続き、10月に入りメキシコペソは対米ドル、対円ともに今年5月以来となる水準まで下落しました。米国が保護主義的な意見を軟化させることなくNAFTA再交渉に臨み続けたことがその背景です。その後は第4回会合で妥結期限が延長されたことを受け、メキシコペソは反発に転じています。

直近のメキシコペソの下落は米国が再交渉から離脱する可能性まで織り込みながら下落してきたものと考えています。

<今後の見通し>

今回、再交渉の期限が延長されたということは、米国が交渉を継続していく意思があることを示唆しているものと考えられ、これまで米国の離脱の可能性を織り込んで下落してきたメキシコペソの支援材料となるとみられます。

また、2018年に米国では中間選挙、メキシコでは大統領選を控えていることから、米国・メキシコ両政府ともにNAFTA再交渉で何らかの成果を国民に示したいという意思があるものと思われます。そのため、再交渉は次第に妥結点を探る展開に変化し、NAFTA域内の経済への大きな打撃を回避するような条件で妥結に至ると予想しています。

 

メキシコペソ為替の推移

出所:Bloomberg

 


■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、 特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに 将来変更される場合があります。 ■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を 約束するものではありません。 ■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

PICKUPコンテンツ