メキシコ -メキシコペソが急落-
2017/12/25
<与党PRI関係者が汚職問題で逮捕>
メキシコのペニャニエト大統領が所属する与党・制度的革命党(PRI)の元財務担当者グティエレス氏が公金の不正横領容疑で逮捕されました。
このニュースを受けて、メキシコペソは昨年のトランプショック以来となる急落をしています。12月25日の海外終値は1米ドル=19.75メキシコペソ、1メキシコペソ=5.7357円と今年3月以来の安値水準となっています。
<今後の見通し>
メキシコでは来年7月に大統領選挙を控えていますが、与党PRIは苦戦が伝えられており、今回の汚職問題による関係者の逮捕がさらに逆風となることが懸念されます。
また、NAFTA再交渉に対する不透明感が続いていることもメキシコペソの重石となりそうです。
12月14日(現地時間)にはインフレ抑制のためメキシコ中央銀行による利上げが実施されました。相対的に高い金利水準がメキシコペソのサポートになると思われますが、メキシコの政治に対する不透明感が強まっており、しばらくは上値が重い展開が予想されます。
出所:Bloomberg
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