ブラジル -ムーディーズも投機的等級に格下げ-

2016/2/25

<「Baa3」から「Ba2」に格下げ>

2月24日(現地時間)、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ブラジル国債の格付けを投資適格等級である「Baa3」から2段階引下げ、投機的等級である「Ba2」にすると発表しました。
ブラジルはこれで、主要格付け会社3社から投機的とする格付けを付与されたことになります。
ムーディーズは「ブラジルの債務指標はここ数カ月で顕著に悪化し、向こう3年も悪化が続く見込み」であるとし、国内政治が不安定となっていることで、財政赤字削減や構造改革の実施が困難になる恐れがあると指摘しており、見通しも「ネガティブ」に引下げています。

<レアルは一時下落もほぼ横ばい>

ムーディーズによる投機的等級への格下げを受けてブラジルレアル(以下レアル)は対米ドル、対円で下落しました。その後、原油価格の上昇もありレアルは上昇しました。24日の海外終値は、対米ドルでは1米ドル=3.9577レアル、対円では1レアル=28.34円と、格下げ発表前の水準にまで戻っています。ブラジル株(ボベスパ指数)は前日比▲1.0%下落しました。

今後は、米国の金融正常化の動きから新興国・資源国の通貨は変動性が高まりやすい上、国内景気の低迷や政局不安、財政再建の遅れに伴う信用不安などによりレアルは当面不安定な動きが続くことが予想されます。レアルの安定のためには、スタグフレーションの緩和、財政再建策の進展、政局不安の鎮静化が求められます。

政策金利とインフレ率の推移 ブラジルレアルの推移

 

 出所:Bloomberg


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