ブラジル -4年ぶりの利下げ-

2016/10/20

<政策金利を引き下げ>

10月19日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会において、政策金利を14.25%から14.00%に0.25%引き下げることを決定しました。利下げは2012年10月以来、4年ぶりとなります。
声明文では「最近のインフレ率は食品価格高騰の反動などから予想を下回って推移している」とし、インフレ率の見通しを前回よりも引き下げています。
一方で、ブラジル経済については短期的に予想を下回っているとしつつも、安定的に推移しており持ち直しの兆しも見えるとしています。

<ブラジルレアルの動向>

大幅な原油安や政局不安から下落していたブラジルレアル(以下レアル)は、原油相場の反発やテメル新政権による財政再建と景気対策に対する期待感の高まりなどから、持ち直して来ています。
市場参加者のほとんどが利下げを予想していたことから、今回の発表はサプライズではありませんでした。
10月19日の海外終値は1米ドル=3.169レアル、1レアル=32.64円となっています。

<今後の見通し>

米国の利上げ時期が近づいていることから、資源国・新興国通貨からの資金流出やボラティリティの上昇が懸念されます。しかし、米国の利上げペースは緩やかになると見込まれることから、影響は軽微になると予想しています。
テメル大統領は積極的な財政再建策を打ち出しており、ブラジルの財政健全化に対する市場の期待感は維持される見通しです。
インフレ率は低下傾向にあり、引き続き、BCBは景気支援のために利下げを行う可能性が高いと予想されます。グローバルに金利水準が大きく低下した環境下、ブラジルの高い金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

 

政策金利とインフレ率の推移

 

出所:Bloomberg

 


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