ブラジル -政策金利を13.75%に引き下げ-

2016/12/1

 

<政策金利を引き下げ>

11月30日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会において、政策金利を0.25%引き下げ13.75%にすることを決定しました。利下げは10月に引き続き2会合連続となります。

声明文では「足元のブラジル経済は前回の見通しから下振れて推移しており、回復時期は遅れる可能性がある」と指摘しています。
また、最近のインフレ率は食品価格の下落などから予想より低下しているものの、世界的な不透明感の高まりにより、新興国にとって好意的な環境が終わり、ブラジルレアル(以下レアル)安となることでインフレ率の低下が阻害される可能性があることも指摘しています。

<ブラジルレアルの動向>

大幅な原油安や政局不安から下落していたレアルは、2016年に入ると原油相場の反発や、テメル新政権による財政再建と景気対策に対する期待感の高まりなどから、持ち直しています。ただ、足元では米大統領選の結果を受けて米長期金利が上昇したことから米ドル高が進み、対米ドルではやや軟調に推移しています。
11月30日の海外終値は1米ドル=3.386レアル、1レアル=33.81円となっています。

<今後の見通し>

米大統領選の結果を受けて米長期金利が上昇したことや、12月の米FOMCで利上げが実施される可能性が高まっていることなどから、資源国・新興国通貨から米国へと資金が流れています。来年以降も米利上げが続く見通しであることから、米ドル高の流れが続くと予想されます。
一方、テメル大統領が打ち出した財政再建策は議会承認が順調に進んでおり、ブラジルの財政健全化に対する市場の期待感は維持される見通しです。
30日に発表された第3四半期の実質GDPは前年比▲2.9%と10四半期連続のマイナスとなりました。インフレ率は低下傾向にあり、引き続き、BCBは景気支援のために利下げを行う可能性が高いと予想されます。利下げによる中長期的な景気回復期待や財政再建策の進展、ブラジルの高い金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

ブラジル政策金利とインフレ率の推移 ブラジルレアルの推移

出所:Bloomberg

 


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