ブラジル -利下げ、次回の緩和ペース鈍化を示唆-

2017/6/1

 

<政策金利を10.25%に引き下げ>

5月31日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会で政策金利を1.0%引き下げ10.25%にすることを決定しました。利下げは6会合連続、全会一致で決定されました。
声明文では「改革の進展と経済の調整を巡る不確実性が最近高まっている」とし、「次回の会合では金融緩和ペースを適度に落とすことが適切になる可能性が高い」と緩和ペース鈍化を示唆しています。

<ブラジルレアルの動向>

テメル大統領の手堅い経済運営などからブラジル金融市場は堅調に推移していましたが、テメル大統領に関する一連の捜査妨害報道を受け、ブラジルの構造改革が遅れるのではないかという懸念が高まり、通貨、株式、債券とも急落しました。
急落後のブラジルレアル(以下レアル)は徐々に戻して来ています。5月31日の海外終値は1米ドル=3.2270レアル、1レアル=34.33円でした。

<今後の見通し>

政治的混乱の行方を注視する必要がありますが、ブラジル経済は回復へ向かっています。
4月のインフレ率も前年同月比4.08%増と10年ぶりの低水準になっており、BCBは景気支援のために今後も利下げを行う可能性が高く、利下げによる中長期的な景気回復期待が続くと予想されます。
景気回復に加え、利下げを実施してもなお相対的に高いブラジルの金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

 

ブラジル政策金利とインフレ率の推移 ブラジルレアルの推移

出所:Bloomberg

 


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