ブラジル -利下げ、金融緩和ペースを維持-

2017/7/27

<政策金利を9.25%に引き下げ>

7月26日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会で政策金利を1.0%引き下げ9.25%にすることを決定しました。前回の会合では金融緩和ペース鈍化を示唆していましたが、前回同様の利下げ幅となりました。利下げは7会合連続、全会一致で決定されました。
声明文では「改革の進展と経済の調整を巡る不確実性の高まりにもかかわらず、経済状況が変わらなかったため、金融緩和ペースを維持することが出来た」としています。また、経済動向次第では、次回の会合でも現在の金融緩和ペースを継続する可能性があるとも指摘しています。

 

<ブラジルレアルの動向>

テメル大統領の手堅い経済運営などからブラジル金融市場は堅調に推移していましたが、テメル大統領の汚職疑惑の影響から、ブラジルの構造改革が遅れるのではないかという懸念が高まり、5月中旬には通貨、株式、債券とも急落する局面がありました。
足元のブラジルレアル(以下レアル)は徐々に落ち着きを取り戻しています。7月26日の海外終値は1米ドル=3.1384レアル、1レアル=35.42円と、5月中旬の急落前の水準近くまで回復しています。

 

<今後の見通し>

政治的混乱によるブラジルの経済改革の遅延から市場の期待感は後退した状況にあり、ブラジルレアルの不透明要因として燻り続けるものと思われます。
一方、6月のインフレ率は前年同月比+3.0%とBCBの目標レンジの下限にまで低下しています。BCBは景気支援のために今後も利下げを行う可能性が高く、利下げによる中長期的な景気回復期待が続くと予想されます。
景気回復に加え、利下げを実施してもなお相対的に高いブラジルの金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

 

 

 


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