ブラジル -緩和サイクルの段階的終了を示唆-

2017/9/7

<政策金利を8.25%に引き下げ>

9月6日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会で政策金利を1.0%引き下げ8.25%にすることを決定しました。前回会合で示唆したとおり利下げ幅を変更せず、金融緩和ペースを維持しました。利下げは8会合連続、全会一致で決定されました。
声明文では「今後の状況が委員会の想定する基本シナリオどおりになるならば、金融緩和ペースをやや鈍化させることが適切と考える」と述べています。また、委員会が金融緩和サイクルの段階的な終了を見込んでいることにも言及しました。

<ブラジルレアルの動向>

テメル大統領の手堅い経済運営などから堅調に推移していたブラジル金融市場ですが、同大統領の汚職疑惑の影響から、5月中旬、通貨、株式、債券が急落しました。しかしその後は、同大統領の裁判が回避され政治的な不透明感が後退したことや、景気回復への期待感などから回復基調が続いています。
足元のブラジルレアル(以下レアル)は落ち着いた動きとなっています。9月6日の海外終値は1米ドル=3.1002レアル、1レアル=35.23円となり、対米ドルでは5月中旬の急落前の水準に回復しています。

<今後の見通し>

ブラジルの4-6月期のGDPは、前期比0.2%増と2四半期連続のプラス成長となりました。8月のインフレ率は前年同月比+2.46%とBCBの目標レンジの下限を下回っており、BCBはインフレ動向について、引き続き望ましい状況にあるとしています。
BCBは景気支援のために今後も利下げを行う可能性が高く、利下げによる中長期的な景気回復期待が続くと予想されます。
景気回復に加え、利下げを実施してもなお相対的に高いブラジルの金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

ブラジル政策金利とインフレ率の推移 ブラジルレアルの推移

出所:Bloomberg

 

 


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