ブラジル -緩和ペースを減速-

2017/10/26

<政策金利を7.50%に引き下げ>

10月25日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会で政策金利を0.75%引き下げ7.50%にすることを決定しました。前回会合で示唆したとおり、金融緩和ペースを前回の1.0%から減速しました。利下げは9会合連続、全会一致で決定されました。

声明文では引き続き「今後の状況が委員会の想定する基本シナリオどおりになるならば、金融緩和ペースを鈍化させることが適切と考える」としています。

<ブラジルレアルの動向>

テメル大統領の手堅い経済運営などから堅調に推移していたブラジル金融市場ですが、同大統領の汚職疑惑の影響から、5月中旬、通貨、株式、債券が急落しました。しかしその後は、同大統領の裁判が回避され政治的な不透明感が後退したことや、景気回復への期待感などから回復基調が続いています。

ただ、足元のブラジルレアル(以下レアル)は、米国の金利上昇などを背景に、対米ドルではやや軟調に推移しています。10月25日の海外終値は1米ドル=3.2348レアル、1レアル=35.16円となっています。

<今後の見通し>

BCBは景気支援のために利下げを行ってきましたが、景気に回復傾向が見られることから、利下げは次回の会合で終了される可能性があります。

好調な米国の経済指標を受け、米FRBが金融引き締め姿勢を強めており、今後も米ドル高傾向になると予想されるため、新興国通貨の上値は重い展開が予想されます。

ただ、ブラジルレアルはこれまでの利下げによる国内の景気回復に加え、利下げを実施してもなお相対的に高いブラジルの金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

 

 

出所:Bloomberg

 

 


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