ブラジル -利下げ、緩和終了を示唆-

2018/2/8

 

<政策金利を6.75%に引き下げ>

2月7日(現地時間)、ブラジル中央銀行(以下、BCB)は金融政策委員会で政策金利を0.25%引き下げ過去最低の6.75%とすることを全会一致で決定しました。金融緩和ペースを前回の0.50%から減速しました。

声明文では「委員会の基本シナリオが予想通りに推移すると想定した場合、現時点では金融緩和プロセスの中断が適切だと考える」と緩和終了を示唆しました。

ただ、「委員会の基本シナリオやリスクバランスが変化すれば、追加緩和を支持する方向に変わる可能性がある」とも付け加え、年金改革法案の行方や財政の変化等によってはシナリオが変わる可能性も示唆しています。

<ブラジルレアルの動向>

2017年10月後半以降のブラジルレアル(以下レアル)は、米国の利上げを織り込む動きなどを背景にやや軟調に推移していました。

2018年1月以降は良好な経済指標や構造改革に否定的な立場を示していたルラ元大統領の有罪判決を受け、レアルは強含んで推移しています。

2月7日の海外終値は1米ドル=3.2720レアル、1レアル=33.42円となっています。

<今後の見通し>

これまでのBCBによる利下げの効果からブラジル経済は回復傾向にあります。インフレも緩やかに上昇し、BCBが想定するレンジに近づいて来ていることから、委員会が示唆した通り、利下げは今回で終了になる可能性があると思われます。

米国は、堅調な経済指標を受け金融引き締め局面にあることから、今後も米ドル高傾向となることが予想され、新興国通貨の上値は重い展開が予想されます。

ただ、ブラジルレアルについては、これまでの利下げによる国内の景気回復に加え、相対的に高いブラジルの金利水準がレアル相場を下支えするものと見込んでいます。

 

ブラジル政策金利とインフレ率の推移

 

出所:Bloomberg

 


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