豪州 -政策金利据え置きが続く-

2017/10/3

政策金利を1.50%で据え置き

10月3日、オーストラリア準備銀行(以下、RBA)は政策理事会を開催し、政策金利を1.50%で据え置くことを決定しました。

声明文では前回同様、オーストラリア経済の拡大が続いていることを確認するとともに、雇用が改善する一方で賃金の伸び悩みが続いていること、家計部門の負債の高さを背景として個人消費の不透明感が指摘され、RBAのオーストラリア経済見通しに大きな変化がないことが示されました。また、豪ドル高が景気や物価の鈍化を招く可能性についての指摘も、前回同様、声明文に盛り込まれました。 

豪ドルの推移

9月、豪ドルは対米ドルで下落、対円で上昇しました。豪ドルは9月上旬、対米ドルで2年4ヵ月ぶりとなる高値をつける場面もありましたが、次第に米国の年内の利上げが意識される形で米ドル高が進み、月間ベースでは対米ドルで下落しました。

本日の政策金利据え置きと声明文の内容を受けて豪ドルは下落しています。東京時間午後2時現在、1豪ドル=0.7801米ドル、1豪ドル=88.26円となっています。

今後の見通し

オーストラリアでは賃金上昇率や物価上昇率が抑制された状態が続いており、しばらく政策金利が据え置かれることが予想されるものの、米国やカナダの利上げを背景に、市場の利上げ期待は根強く残ると見ています。

他方、低金利政策が下支えする形でオーストラリアの経済成長率は中長期的に緩やかに上昇していくことが予想されます。雇用の拡大と持続的な経済成長はインフレ率の上昇にもつながることが見込まれ、豪ドルはしっかりとした推移が続くと予想します。

 

政策金利とインフレ率の推移 豪ドルの推移

  出所:Bloomberg 


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