豪州 -政策金利据え置き続く-

2017/11/7

 

<政策金利を1.50%で据え置き>

11月7日、オーストラリア準備銀行(以下、RBA)は政策理事会を開催し、政策金利を1.50%で据え置くことを決定しました。
声明文ではRBAの経済見通しに大きな変化がないことが示されました。前回同様、オーストラリア経済の拡大が続いており雇用が改善する一方で、賃金の伸び悩みがまだしばらく続くとみられることや、家計部門の負債の高さを背景とした個人消費の不透明感が指摘されました。また、豪ドル高が景気や物価の鈍化を招く可能性を指摘する文言も、前回同様、据え置かれました。

<豪ドルの推移>

10月、豪ドルは対米ドル、対円ともに下落し、対米ドルでは7月以来の安値水準となりました。10月下旬に発表された7-9月期の消費者物価指数が市場予想を下回り、2018年の利上げ確率が低下しました。
また、二重国籍問題による議員の失職を受けて与党勢力が下院で過半数を割り込み、政治的な不透明感が強まったことも嫌気されました。
足許の豪ドルは、RBAの姿勢に大きな変化が見られなかったことから小動きとなっています。東京時間午後2時現在、1豪ドル=0.768米ドル、1豪ドル=87.54円となっています。

<今後の見通し>

オーストラリアでは賃金上昇率や物価上昇率が抑制された状態が続いており、しばらく政策金利が据え置かれることが予想されます。
他方、低金利政策が下支えする形でオーストラリアの経済成長率は中長期的に緩やかに上昇していくことが見込まれます。雇用の拡大と持続的な経済成長はインフレ率の上昇にもつながると予想され、豪ドルは底堅い推移が見込まれます。

 

政策金利とインフレ率の推移 豪ドルの推移

出所:Bloomberg

 


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