金融政策の正常化(金利の正常化)

正常化とは?

金融政策の正常化(金利の正常化)とは、景気を刺激したり、抑制したりしない水準に向けて、中央銀行が政策金利を調整していくことを言います。また、そのような金利水準を中立金利と言います。

中立金利は景気だけでなく、物価についても加速させたり、減速させることのない中立的な実質金利の水準のことで自然利子率と呼ばれることもあります。中立金利や自然利子率の具体的な水準については各国毎に異なりますが長期的には潜在成長率に等しくなると言われています。

 

金融緩和を行ってきた中央銀行の場合 

例えば金融緩和を行ってきた中央銀行は、景気の回復や物価の上昇とともに、物価の安定などを目指して中立金利に向かって政策金利を引き上げていくことになります。この過程を中央銀行関係者や市場関係者などは金融政策の正常化、ないしは金利の正常化と呼びます。また、量的緩和など非伝統的な金融政策を行ってきた中央銀行では、非伝統的な金融政策から伝統的な金融政策(政策金利の調整)に回帰するまでの過程も含めて、金融政策の正常化と呼ぶこともあります。

 

実際の中立金利の把握は困難 

実際の中立金利の水準をリアルタイムで把握することは非常に難しい点に留意が必要です。長期的に中立金利と等しいと言われる潜在成長率は推計方法等でその水準が異なるため、推計結果について幅をもってみる必要があります。また、短期的には中立金利は景気循環などの影響を受けると考えられることも中立金利を把握することが困難な理由となります。

 

 

 

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