おもちゃのチャチャチャ

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2018/1/15

株式運用第一部

部奈 和洋

 

※このレポートでは、日本株ファンドマネージャーが注目しているトピックなどを毎週お届けします。

 

あけましておめでとうございます。お正月はどのように過ごされたでしょうか。私は、遠出はせずに、近所を子供と散歩したり、ショッピングセンターの初売りに行ったりしながら過ごし、元旦には凧揚げもしました。私が行った荒川の河川敷は、凧揚げには絶好の場所ですが、天気が良かったにも関わらず、実際に遊んでいたのはたったの二家族だけと寂しい状況でした。ショッピングセンターで山積みされていた様々な正月関連のおもちゃが、あまり売れている感じを受けなかったこともうなずけました。一方で、大手玩具メーカーの売上は堅調なことや、近所の家電量販店が最近おもちゃ売り場を広げたことを思い出し、おもちゃに関して少し調べてみました。

 

下のグラフは国内玩具市場の規模の推移を示したものです。グラフにはありませんが、03年の7,400億円超から右肩下がりだった市場は、08年を底に回復しています。少子化が進んでいることに加え、習い事などによって家庭で過ごす時間が以前より減っていると考えられる中での回復は注目すべきだと考えます。なお、この統計にはテレビゲームは含まれていません。また、矢野経済研究所の調査よると、ベビー・子供服の市場規模は過去10年ほぼ横ばいの推移となっていたようで、子供に関する市場すべてが成長している訳でもないようです。

 

玩具の国内市場規模

 

玩具市場の成長を牽引したのは、【カードゲーム・トレーディングカード】と【知育・教育】です。【カードゲーム・トレーディングカード】は、国内では「遊戯王」や「ポケットモンスター」が火付け役となって定着した後、年齢層を拡大させながら成長してきたと考えられます。今後はデジタルカードゲームの成長も期待されます。海外でのeスポーツ(ゲーム対戦競技)人気が後押しすると考えるためです。一方【知育・教育】は、比較的価格が高いものも多いことから、祖父母などからのプレゼントで選ばれていたり、早期教育に対するニーズが強まっていたりすることなどを背景に成長しているのではないかと思います。

 

例えば、昨年脚光を浴びた中学生プロ棋士の藤井聡太さんが幼少時に遊んでいたと報じられた木製ブロックの知育玩具「キュボロ」をご存知でしょうか。なんと基本的なセットで3万円強もするにもかかわらず、実店舗では売り切れが続出し、インターネットで検索してみると、すでに2020年以降の入荷見込み分の予約受付となっています。このような状況から、この分野も成長が続くと感じました。

 

今回は凧揚げをきっかけにおもちゃの市場を見てみました。【カードゲーム・トレーディングカード】と【知育・教育】分野が特に伸びていたことが分かり、この傾向は継続するように思えるため、関連銘柄を探し始めました。初夢は人に話すなと聞いたことがありますが、初アイデアはどうなのでしょうか。それでは今年もよろしくお願いします。

 

 


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