株式市場は上昇を続けると予想

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2019/1/24

経済調査部

シニア・エコノミスト

門司 総一郎

はじめに

世界的な株式市場の回復が続いています。2018年12月に世界の株式市場は急落しましたが、欧米株は12月末までに、日本株も今年に入って上昇に転じました。今後、米中の通商交渉の期限とされる2月28日~3月1日を目途に上昇を続けると予想しており、今回の「市場のここに注目」はそう考える2つの理由を説明します。

1つはヘッジファンドによる保有株式の換金売りが一巡したと思われること、もう1つは今回の米中貿易戦争において、初めて両国が合意する可能性があると考えていることです。

ヘッジファンドの換金売りは一服 

2018年12月27日付当コラム「ヘッジファンドからの資金流出が世界的な株安の主因-2019年初めには市場は落ちつきを取り戻すと予想-」で述べたように、当時はヘッジファンドからの資金流出に関する報道が相次いでおり、そのための換金売りが株安の主因と考えていました。しかし最近はヘッジファンドからの資金流出に関する報道を見ることはほとんどなく、資金流出は一服したと考えています。これが株式市場の上昇が続くと考える理由の1つです。

米中合意で貿易戦争は一段落 

もう1つは現在進行中の米国と中国の通商交渉について、両国が合意に達し、貿易戦争は一段落となる可能性があると考えていることです。これまで両国は貿易戦争の中で交渉を積み重ねてきましたが、合意に至ることはありませんでした。しかし、2018年の実質経済成長率が28年ぶりの低水準となる6.6%まで低下するなど中国の景気は大幅減速しているほか、米国も景気悪化懸念や株価の下落などの事情があることから、双方とも交渉の決裂は是が非でも避けたいと考えているでしょう。そのため、今回の米中通商交渉は最終的には合意に至ると考えています。実現すれば世界の株式市場にとってかなりの好材料と思われます。

世界的な株式市場の上昇は当面続くと予想

以上2つの理由から、2月28日~3月1日頃を目途に世界の株式市場は上昇を続けると予想しています。

 


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