トルコ -政策金利据え置きでトルコリラ急落-

2018/7/25

トルコリラの年初来推移

 

中銀は金利を据え置くと発表

7月24日(現地時間)、トルコ中央銀行(以降中銀)は政策金利である1週間物レポ金利を17.75%で据え置くと発表しました。この発表直後、トルコリラは対米ドルで3%強下落しました。

市場は利上げを予想していた

6月24日、エルドアン大統領が再選され、中銀の独立性を危惧する向きはありましたが、インフレが加速する中での利上げ見送りは、インフレ率上昇に歯止めがかからなくなるのではないか、との不安から市場では「エルドアン大統領も利上げを容認せざるを得ない」との見方をしていました。また7月23日には、エルドアン大統領の娘婿で、新政権で新たに任命されたアルバイラク財務相も「市場の後手にまわることは決してない」とし「インフレ率を大幅に低下させるために必要な対策を取る」と発言していたため、これも市場が利上げを予想した大きな要因となりました。

今後の見通し しばらくは不安定な動きが続く

2018年1-3月期のトルコ経済は、GDP成長率が+7.4%(前年比)と好調ですが、経常収支は6.3%(対GDP比)の赤字と、厳しい状況にあります。これまで政府は、インフレの加速や経常赤字の拡大により、景気が過熱しているにもかかわらず、大規模なインフラ投資や民間金融機関への貸出支援策等の財政拡張策を行ってきました。現在の安値水準から高金利通貨としての魅力は高まっている一方で、今後新政権の経済対策が財政拡張路線を継続し、かつ、大統領権限で中銀の独立性を脅かすようなこととなれば、トルコリラは投資家からの信認を失いかねず、当面は不安定な動きが続くと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出所:Bloomberg

 


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