FOMC -利上げ決定も、年内の利上げ回数は据え置き-

2018/3/22

政策金利を0.25%引き上げ

3月20~21日(現地時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、市場予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標のレンジを1.25%~1.50%から1.50%~1.75%に0.25%引き上げることを全会一致で決定しました。

声明文では「経済活動が中期的に緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は力強さを維持する」とした一方で、「家計支出と企業設備投資の伸びが緩慢になってきた」と指摘しています。インフレについては「今後数か月で上昇し、中期的には委員会の目標である2%近辺で安定する」と予想しています。

就任後、初の会合となったパウエル議長は会見で、景気見通しについて全般的に明るい見解を示した一方、トランプ米政権の貿易政策が企業にとって懸念事項になっていると指摘しています。また、年内の利上げ回数については3回との従来予想を据え置いており、利上げについて中立的な姿勢を強調しています。

 

米ドルは下落

利上げは市場の予想通りであったものの、年内の利上げ回数が3回に据え置かれたことなどから、利上げペースの加速観測が後退、米ドルは下落しました。

21日の海外終値は1米ドル=106.05円、1ユーロ=1.2338米ドルとなっています。

 

今後の見通し

FRBは米国の堅調な経済成長や雇用環境の順調な回復を背景に、今後も緩やかなペースで利上げを継続する一方、日銀は量的・質的金融緩和の継続が見込まれます。

こうした日米金融政策の方向性の違いを背景に日米金利差の拡大傾向は続くと見込まれ、円安米ドル高基調は続くと考えられます。

 

 


米ドル円と米10年国債利回りの推移、米国のインフレ率の推移

出所:Bloomberg


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