FOMC -正常化を着実に進める-

2018/6/14

 

政策金利を0.25%引き上げ 

6月12~13日(現地時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、市場予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標のレンジを1.50%~1.75%から1.75%~2.00%に0.25%引き上げることを全会一致で決定しました。

中立的な金融政策に近づいていることを意識

FOMC参加者の利上げ見通しの中央値が示唆する2018年の利上げについては、前回の3回から4回へ上方修正された一方、2019年は前回と変わらず3回、2020年は前回の2回から1回へと引き下げられました。中立的な金融政策となる政策金利の水準を示す長期の金利水準は2.875%と前回から据え置かれ、2019年中には上回る見通しが示されました。

また、今回の声明文からは、景気刺激のため金利を十分に低い水準に留めるとの文言が削除されるなど、中立的な金融政策に近づいていることが示唆されました。

パウエル議長は会見で、米国経済は非常に良好との認識を示しました。今回の声明ではトランプ政権の貿易政策への懸念などについては指摘されませんでした。

年内の利上げペースの加速が確認されたことから、米国株式市場は下落しましたが、米ドルは、対円でいったん米ドル高となった後、戻す展開となりました。

13日の海外終値は1米ドル=110.34円、1ユーロ=1.1791米ドルとなっています。

今後の見通し -日米金利差拡大により、円安米ドル高基調続く

米連邦準備理事会(FRB)は、米国の堅調な経済成長や良好な雇用環境を背景に、今後も利上げを継続する一方、日銀は、弱い物価動向を受け、量的・質的金融緩和を継続することが見込まれます。

こうした日米金融政策の方向性の違いを背景に日米金利差の拡大傾向は続くと見込まれ、円安米ドル高基調が続くと考えられます。

 

米ドル円、米10年国債利回りの推移

 

出所:Bloomberg

 


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