FOMC -漸進的な利上げ方針を維持-

2018/9/27

 

政策金利を0.25%引き上げ

9月25~26日(現地時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、市場予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標のレンジを1.75%~2.00%から2.00%~2.25%に0.25%引き上げることを全会一致で決定しました。利上げは今年に入って3回目となります。

「緩和的」の文言を削除

声明文では、現在の金融環境を「緩和的」とする文言が削除されました。パウエル議長はこの点について「緩和的でないから削除したのではなく、判断が難しいため削除した」と会見で説明しました。足許のFF金利は、全FOMC参加者が中立(景気を加速も減速もさせない)と見なす長期の金利水準を下回っており、今回の文言削除は、政策金利を中立的水準に進めていく中で将来の会合での矛盾を避けるための動きとみられます。

FOMC参加者の利上げ見通しの中央値が示唆する今後の利上げについては、年内にあと1回(4回目)、2019年は3回、2020年は1回と見込まれています。いずれも前回から変更はなく、当面は方針を変えないことが明確になったとともに、利上げ局面の大半は2019年までで終わることが示唆されました。また声明文、見通しのいずれも足許の貿易問題への懸念には言及せず、利上げの早期終了はないことも改めて示されました。

今回の利上げを受けて、米国株は下落、米10年国債利回りは低下しました。パウエル議長が「インフレに上昇加速の兆しはない」と発言したことなどを背景に、債券買いが優勢となりました。米ドルは、一時対円で上昇しましたが、今回の利上げは市場予想通りであったことからその後戻す展開となりました。26日の海外終値は1米ドル=112.73円、1ユーロ=1.1739米ドルとなっています。

今後の見通し 日米金利差拡大により、円安米ドル高基調続く

米連邦準備理事会(FRB)は、米国の堅調な経済成長や良好な雇用環境を背景に、今後も漸進的な利上げ方針を維持する見込みです。一方で、日銀は2%の物価安定目標の早期実現に全力を尽くす姿勢を示しており、当面現状の量的・質的金融緩和策を継続する構えです。

こうした日米金融政策の方向性の違いから日米金利差の拡大傾向は続くと見込まれ、円安米ドル高基調が続くと考えられます。

 

米ドル円、米10年国債利回りの推移

 


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