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米国 -米国株が再び大幅下落、世界景気減速を懸念-

2019/1/4

米国株安が日本株にも波及

1月3日の米国株は主要3指数が全て大幅下落しました。NYダウ工業株30種平均の終値は22,686.22米ドルと前営業日比▲2.8%の下落となり、S&P500種指数とナスダック総合指数もそれぞれ前日比▲2.5%、▲3.0%の下落となりました。 米国株の大幅下落を受け、日経平均株価も下落基調を辿っており、1月4日11時30分時点で19,407.40円(前営業日比▲607円)まで下落しています。

世界景気の減速を懸念

中国経済の減速が懸念される中、1月2日(米時間・夕刻)に米アップルが中華圏の販売低迷を理由に2018年10月~12月期の売上高見通しを下方修正したことが、今回の米国株下落のきっかけとなりました。 また、米国が発表した12月のISM製造業景況指数が前月比で5.2ポイント下げたことが、年末年始にかけて発表された中国製造業PMIの低下とともに米中両国の景気減速を想起させることとなり、リスクオフの流れが強まりました。 1月3日のオセアニア市場では一時1米ドル104円台後半まで円高が進みましたが、1月4日12時現在は108円台に戻しています。

今後の見通し -不安定な状況が続く見通し-

中国の景気減速は米中貿易摩擦が少なからず影響していると見られ、今後も中国への依存度が高い企業は影響を避けられないとの予想から、米国経済の不透明感は一層強まっています。 さらに、昨年から続く米政府機関の一部閉鎖は再開の目途が立っていないことから、米政治問題もリスク要因となっています。 世界的な景気減速に対する懸念がより高まっており、今後も金融市場は不安定な状況が続くことが予想されます。

米国 日本株式の推移

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