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豪州 -政策金利据え置き続く-

2018/2/6

<政策金利を1.50%で据え置き>

2月6日、オーストラリア準備銀行(以下、RBA)は政策理事会を開催し、政策金利を1.50%で据え置くことを決定しました。

声明文ではこれまでと同様、オーストラリア経済の拡大が続き雇用が改善する一方で、賃金の伸び悩みや家計部門の負債の高さを背景とした個人消費の不透明感が指摘されました。物価上昇率については、当面は低位で推移するとみられるものの、経済が力強さを増すに連れ徐々に上昇し、2018年中にはRBAの目標下限である2%を上回ると予想していると述べています。

<豪ドルの推移>

1月の豪ドルは米ドル安の進行から上昇基調が続き、月末には1豪ドル=0.81米ドルへ上昇した一方で、対円ではほぼ横ばいとなりました。

市場では日銀やECBの政策転換期待を背景に米ドルが全面安の展開となりました。また同時に、日銀オペの減額をきっかけに円高が加速しました。

2月に入り足許の為替市場は、米国株の大幅下落を受けリスク回避的な動きが強まっています。東京時間午後1時現在、1豪ドル=0.786米ドル、1豪ドル=85.33円となっています。

<今後の見通し>

オーストラリアでは賃金上昇率や物価上昇率が抑制された状態が続いており、しばらくは政策金利が据え置かれることが予想されます。

低金利政策が下支えする形でオーストラリアの経済成長率は中長期的に緩やかに上昇していくことが見込まれます。

足許の市場は不安定な動きとなっていますが、雇用の拡大と持続的な経済成長はインフレ率の上昇にもつながることが予想され、中長期的に豪ドルは底堅い動きが続くと予想します。

オーストラリア政策金利とインフレ率の推移

出所:Bloomberg

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