豪州 –需給ギャップから考える豪ドルの行方–

2018/8/22

豪州のインフレ率推移

安定成長が続く豪州ですが・・・

豪州経済は安定して成長しています。2017年の実質GDP成長率は+2.3%となり、2018年は3%前後になると予想されています。このことから豪ドルは対円で豪ドル高となっても不思議ではありませんが、実際には緩やかに豪ドル安となっています。その理由の一つとしてインフレ率が挙げられますが、現在はRBA(豪州準備銀行)が目指すインフレ目標の下限水準にあります。なぜ物価が上がらないのでしょうか。モノの価格は需給で決まりますが、豪州では需給ギャップのマイナスが続いており物価が上がりにくい状況にあります。物価が上がらないと基本的に中央銀行は金利を上げられません。一方で、利上げに転じた米国とカナダでは2017年に需給ギャップがプラスに転じており、IMFでは今後もプラスを維持すると予想されています。今後もインフレ傾向が予想される両国では、緩やかな利上げ期待から、3月中旬以降、米ドルとカナダドルは対円で緩やかな上昇基調へ転じています。

 

豪州の実質GDP成長率と需給ギャップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後の見通し -今後の金融政策に注目-

今後の豪州の需給ギャップについて、IMF予想では改善が見込まれています。米国やカナダと同様に豪州でも本格的な物価上昇が見られ始めれば、それに伴いRBAも利上げに転じると思われ、豪ドルは対円で緩やかな上昇基調になると期待しています。

 

 

 

 

出所:Bloomberg、IMF

 


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